はじめに

フュージョンギターが必ず弾けるようになる10のステップ“をnoteにて配信中。

本日現在はPart4まで公開しているのでこの記事に興味がある方はそちらも是非チェックお願いします。

今回はFOS GUITAR SCHOOLの生徒様や専門学校の学生さんからご要望が多かった、フュージョンギターのリック(フレーズ)の作り方についてTAB譜付きで解説を行います。ある程度の技術と知識がある中・上級者向けの内容です。細かいアーティキュレーションにもしっかりと意味があるので、上級者の方はトライしてみて下さい。また、フレーズをまとめたテキストをPDFでダウンロード可能なので是非活用してください。

フュージョンギターリックの作り方

フュージョンギターのリックはロックギターのリックと何が違うのかと聞かれると、明確な定義はないような気はしますが、ここではジャズにも通ずるコードへのアプローチを基軸としたリックの作り方をご紹介します。

元になるフレーズ

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今回元になるフレーズはCM7(IM7)とDm7(IIm7)の4和音アルペジオ。

チェンジングトーン

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フレーズの先頭にチェンジングトーン(挟み込み)アプローチを使用して自然な流れに。

テンションを付加

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IM7とIIm7、それぞれ13thのテンションをフレーズの終わりに付加。音程の跳躍が激しいアルペジオフレーズにネイバートーンを入れて自然なブレーキを。

代理のアルペジオ

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元のアルペジオと代理のアルペジオを組み合わせることも可能です。
今回はIM7にはIIIm7(9th付加)、IIm7にはIVM7(9th付加)のアルペジオを代理として使用します。

5音+5音のリズム

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アルペジオ5音を一塊に。それぞれのアルペジオが一拍からはみ出るのでフレーズが少しスリップしたような聞こえ方になります。フレーズの終止はP5音へ。

5音+5音+6音のリズム

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5音+5音+6音=1小節のパターン。フレーズの終わりは13thを付加して自然なブレーキを。

5音+6音+5音のリズム

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5音+6音+5音=1小節のパターン。垂直のライン(アルペジオ)と水平のライン(スケール)を融合。
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下降パターンはこちら。